49カ所で倒木 強風猛威
首都圏を襲った台風15号は9日未明を中心に藤沢市でも猛威を振るった。暴風による倒木で藤沢の集合住宅1棟が半壊。影響で0歳の乳児が顔に軽傷を負った。停電は最大で1万5900軒にのぼり、江の島など復旧が大幅に遅れた地域もあった。
横浜地方気象台によると、9日、辻堂では最大瞬間風速34・0mを記録。同地点としては観測史上4番目の強さだった。
市危機管理課によると、10日午後1時現在で、建物半壊が1棟、一部損壊が37棟。亀井野、鵠沼石上、片瀬海岸、遠藤の4地区で道路冠水が確認されたほか、強風の影響で、49カ所で倒木が発生。道路をふさいだり、電線にからむなどした。
江の島では、ホテルの建設現場でクレーンのアーム部分が折れ、江島神社の「車祓い所」にある石製の鳥居を破損。強風のためとみられる。
関東に上陸した台風としては「最強クラス」の襲来に備え、市は8日正午に災害対策本部を設置。洪水浸水想定区域と土砂災害警戒区域に同4時15分には避難準備・高齢者等避難開始、同7時45分には避難勧告を発令した。同課によると小中学校や公民館など74施設に計350人が避難した。
交通機関への影響も大きく、通勤通学客らの足を直撃。小田急江ノ島線では藤沢駅近くの配電線が切れた影響で片瀬江ノ島―長後間の運転再開が大幅に遅れたほか、昼前に運転を再開したJR藤沢駅でもホームに人がごった返すなど大混雑した。
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