源義経を祀る白旗神社は、没後830年を記念して義経と家来、武蔵坊弁慶の銅像を建立し、先月28日に除幕式を行った。銅像は神社入口の参道脇に建てられ、同神社では「後世に歴史や伝説を伝えるシンボルに」と期待している。
伝承によると、義経は奥州平泉(現在の岩手県平泉町)で自害し、胴体は宮城県北部へ、首は鎌倉に送られ腰越の浜で首実検が行われた。その後、藤沢に葬られ祭神として同神社に祀られたとされている。
今年が没後830年とともに新天皇即位の年となることから、同神社ではいくつかの記念事業を企画。4月には胴体が祀られている宮城県栗原市で慰霊祭、首実検されたとされる6月13日に鎮霊大祭を開き、氏子である小峯憲さんは宮城県から藤沢まで義経の縁の地を徒歩で訪れる聖地巡礼の旅も行った。
藤沢に縁ある弁慶と共に
除幕式には関係者ら約80人が参加し建立を祝った。銅像は高さ2m20cm、幅は4mほどで、高さ1m20cmの台座が付けられた。義経は甲冑を身に着け弓を手に馬にまたがり、その後ろには、弁慶が膝をつき従っている。
弁慶も同じ日に腰越で首実検され、藤沢宿の常光寺内八王子社に祀られたと伝承されている。現在は首塚のみが残る。同神社によると、一般的に神社は南か東向きに建てられるが、八王子社は主君が祀られている白旗神社の方、北向きに建てられたという。銅像建立にあたり「知らない人は多いが、弁慶公は藤沢とも縁が深い。義経公と共に愛されていることを残したかった」と忠実な家来も銅像となった。
鈴木大次宮司は「義経と弁慶のイメージを壊さないこと、歴史に合わせた鎧や兜などの装飾の考察に苦労した。御霊の平穏を祈るとともに、義経弁慶伝説がより多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と話した。
|
<PR>
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|