重度の障害を持つ人たちに昼夜の生活援助を行う、日中サービス支援型グループホーム「湘南あっとほーむ・ひだまり」が6日、下土棚に開所した。市内で同サービス型の新設は初めてで、重度障害者の地域生活支援の拠点となることが期待される。
日中サービス支援型グループホームは、近年の障害者の重度化・高齢化に対応するため2018年度の法改正で創設されたグループホームの新たな類型。主に夜間の生活援助を行う障害者向けグループホームとは異なり、1日を通した昼夜の生活援助が提供される。市内では「ルエーダ今田」(社会福祉法人県央福祉会)に続き2例目で、新施設の開所は初となる。
常時介護が必要な重度の障害を持つ人は、支援施設や病院に通うなどして日常を過ごすことが多いが、その生活は家庭や施設内だけで完結しやすく、地域とのつながりが薄いため閉鎖的になりがち。また、本人や保護者の高齢化も課題となっており、十分な介助を行うことができないケースもあるという。
同施設では、世話人の配置を手厚くし、常時の支援と一時的な宿泊の場を提供することで地域生活を支援していく。施設長の丸田隆司さんは「利用者とその家族、地域の方々の相互信頼を作っていく役割。職員一丸で支援していく」と話す。
また、運営する社会福祉法人光友会は「重度障害者が地域の市民として生活ができるように」という施設目標を掲げており、外出や余暇活動などホーム内の活動を充実させている。「いずれは地域のお祭りや利用者が企画した交流イベントを実施できたら」と同法人の松井正志さん。「地域との交流を積極的に行い、地域に開かれたサービスを提供したい」と話した。
期待の声多く
18日には開所式が行われ、鈴木恒夫市長をはじめ、市・県議会議員、市の障がい福祉課の職員らが駆け付け、利用者や職員など同法人関係者らともに新施設の開所を祝福した。鈴木市長は「市としても必要としている施設。ここがモデルとなって、今後さらに広まっていってほしい」と期待を込めた。
同施設は、18歳以上の常時介護などが必要な重度の障害者が対象で定員は20人。地域住民やボランティアを積極的に受け入れるなど親しまれる施設を目指す。利用者は「皆さん温かい人が多いので、毎日楽しく過ごせてます。これからも楽しく過ごせたらいいな」と笑顔で話していた。
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