御所見地区で子どもや高齢者の孤食を支援し、顔の見える地域づくりをと20日、「御所見いどばた食堂」が初開催され、市内から多くの人が訪れた。新型コロナウイルスの影響で様々な変更を余儀なくされたが、20人のボランティアが協力し、支援の輪が広がった。
主催した長後ファイト実行委員会代表の高見広海さん(39)は、長後で月一回こども食堂を開いており、隣町の御所見でも食事支援をきっかけに何か出来ないかと発案した。当初は、市営団地の集会所で開催し、パルシステム神奈川ゆめコープがキッチンカーや職員も派遣する予定だったが、いずれも新型コロナウイルス感染予防の観点から、市や企業が関わるイベントが出来なくなった。しかし、趣旨に賛同した支援が次々と集まり、開催にこぎつけた。
当日は晴天の下、キッチンカーで豚汁やカレーが準備され、子どもは無料、大人は200円以上の募金協力で食事が振舞われた。野菜は藤沢総合高校の生徒が授業で作ったものなどが提供され、長後駅前のパチンコ店からは米の寄付もあった。
一人暮らしの高齢者同士で訪れた女性グループや、3食食べに来た中学生など、午前11時から8時間の開催で来場者は途切れることなく、169人が訪れた。会場近くに住む金田夕美さん(35)は、娘2人が通う幼稚園が前倒しで春休みに入り、2歳の息子と外出を控えながらの生活にストレスを感じていたといい「外で食べられる機会はすごくありがたい」と笑顔を見せた。また「野菜が瑞々しくて美味しかった。支援に感動した」と涙を浮かべるシングルマザーの姿もあった。
会場アンケートでは毎月開催を要望する声が多く、高見さんは「一人の力では難しい。電気や水道が使える新たな場所、協力してくれる地元の方がいれば」と話している。問合せは【携帯電話】080・3428・8792へ。
|
<PR>
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|