障害のある子どももない子どもも一緒に遊べる「インクルーシブ遊具」が、3月中旬、遠藤の秋葉台公園内の広場に新たに設置される。市が8日の定例記者会見で発表した。誰もが楽しめる場として共生社会実現を目指す。
設置されるのは、車いすのまま遊べる複合遊具や揺りかご式の遊具、背もたれや手すりつきのブランコ、寝た状態でも遊べる回転遊具の4種。いずれも、車いすや体の力が弱いなどの理由で、一般の公園遊具では遊ぶことが難しい子どもに配慮しつつ、誰でも楽しめる遊具だ。体育館裏のトリム広場(2700平方メートル)に設置される。
インクルーシブ公園は、配慮付き遊具のほか、多目的トイレや寝転がれる地面など、障害の有無問わずともに遊べる公園。明確な基準はないが、昨年春に世田谷区と豊島区に国内で初めて開園した。
今回は経年劣化などに伴う定期的な遊具改修事業として、先行して遊具の整備に取り組んだ。市が公園にインクルーシブ要素を取り入れるのは初めてという。秋葉台公園は、多目的トイレや広い駐車場などの要素がすでに備わっている点が適していると判断された。
市公園課ではインクルーシブ公園について「利用者の声を聞きながら段階的に整備を進める進化型の広場を目指す。他公園での整備や、ハード面だけでなくソフト面の活用も考えたい。どんどん利用して意見を寄せてほしい」と呼び掛けている。
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