65歳以上の高齢者に向けた新型コロナウイルスのワクチンを巡り、藤沢市は5月中旬以降、本格的に接種を開始する考えであることが7日までに市保健所への取材で明らかになった。現状配分が決まっている供給量では入院患者などごく一部に限られるが、5月以降配分を増やすとする国の方針を受け、「一定量の確保が可能になる」と見込んでいる。
市保健所によると、市には4月12日の週から毎週1箱(975回分)ずつ配分が始まり、4月中に計3箱(2925回分)が届く見込み。市は約10万7千人いる対象者の内、市内医療機関に入院中で接種を希望する人を優先する方針を明らかにしている。
国は4月26日から5月9日までに計約4千箱、5月10日の週から2週間で1万箱超を配送する計画で、市にも一定量のワクチンが配分されると見積もった。
ワクチン接種担当は「現状では推測」と前置いた上で、「5月末までに合わせて60箱程度が配分されるのでは」とみる。実施された場合、市内高齢者の半数が1回目の接種ができる計算だ。
接種方法について、市は個人接種と集団接種を組み合わせる「ベストミックス」を掲げており、まとまった数量が確保でき次第、かかりつけ医など医療機関にワクチンを配分する考え。診療所が少ない地域は集団接種でカバーするという。
ただ、ワクチン接種を巡っては、先行する自治体で開始直後から問い合わせが殺到するなど混乱もある。市はワクチン接種に必要なクーポン券を国が示す4月23日以降順次発送する方針だが、序盤は高齢者の中でも年齢を限定するなど慎重に対応する考えだ。
市は5月上旬をめどに個人接種を受け付ける医療機関を市ホームページなどで発表するほか、「藤沢市コロナワクチン専用コールセンター」(【電話】0570・07・2230)でも案内する。
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