記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 5月20日0:00更新
完成後の高さ、台座を含め実に10m。先週末、みその台にある親松英治さんの工房を訪ねました。天井に届きそうな木彫のマリア像は穏やかな表情をたたえ、見上げた記者も吸い込まれるように見とれました。幾千幾万回、ノミを振るったのでしょう。「余計なことは考えず、無心で」。40年にわたる制作は、無駄を削ぎ落す作業の繰り返しだったといいます。記者の人生と同じ時間、ノミを振るってきたとは驚きに堪えません。移設先は長崎県・南島原市。島原の乱の犠牲者が眠る場所で、鎮魂の象徴となる姿を思い浮かべました。
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