藤沢市観光協会は、歴史を生かした観光活性の取り組みとして、大河ドラマでも話題の「徳川家康」を切り口とした観光ツアーを企画している。目玉には歴史資料をもとに再現した「家康が食したであろう江の島御膳」を組み込む予定。今年のスタートを目標に半年かけて試行錯誤を重ね、24日に島内で初の試食会が開催された。
「あわび」「さしみ 鯛うど短冊」「鯛そぎ切 しらが大根ぬたあえ」。昨今魚は尤(もっとも)沢(たく)山(さん)にして飽(あき)みちぬ振舞の如(ごと)し――。
江戸時代に記された紀行文「十方庵遊歴雑記」には、物語「浦島太郎」で海中の楽園として描かれた竜宮城のようなうたい文句とともに、江の島の宿で出されていた食事が記載されている。
冒頭の料理に、家康が好んだとされる「天ぷら」「麦飯」などを加え、試作されたのが家康御膳。市観光協会は「歴史を見聞きするだけでなく、食という特別な体験で観光の楽しみを深めてもらえれば」と話し、「江の島は、昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に続き、今年の『どうする家康』の家康公および徳川家とも縁深い地。この機会に新しい藤沢観光のコンテンツを提供できれば」と期待を寄せる。
徳川家康の侍医、板(いた)坂(ざか)卜(ぼく)斎(さい)が記した「慶長年中記」によると、家康は関ヶ原の戦いの最中の1600年6月、藤沢御殿で宿泊の後、江の島を訪れ、弁財天を詣で島内で休憩したという。
「地の物好んだ」伝承にちなみ
調理は島内で鎌倉時代からの由来を持つ岩本楼が担当。刺身のつけだれには、現代で一般的な醤油に加え、江戸時代に用いられた「ぬた」を用意するなど、当時の旅行気分を感じられるような工夫を凝らした。
調査に協力した市郷土歴史課によると「家康は当時では高齢の75歳まで生き、質素倹約を推奨。『将軍』の肩書のイメージとは異なり、旅の際は地の物を好んで食したとも」と解説する。
当日は同協会の湯浅裕一会長や江の島片瀬飲食業組合の渡邊英雄組合長らが出席。美味しさや見た目、ボリュームや歴史解釈の観点などから意見を交換した。
ガイドツアーは、江島神社特別見学などを含む島内の歴史散策3時間の後、食事をする行程を予定。今後はモニターツアーなどを実施し、2023年中に本格的な募集をしたいという。
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