イワン・ドディグ選手(クロアチア)との4時間を越える熱戦を制し、両腕を広げ全身で喜びを表現した私立藤沢翔陵高校(篠原充校長)出身のプロテニスプレーヤー添田豪選手(27・世界ランキング2月13日現在81位、空旅ドットコム)。男子テニスの国別対抗戦デビスカップワールドグループ(WG)1回戦(クロアチア戦)で、現行制度に移行した1981年以来、日本人が勝利したのは初めて。添田選手は日本テニス界に歴史的な1勝をもたらした。
兵庫県ブルボンビーンズドームで10日、同大会1回戦が行われ、添田選手はシングルスでドディグ選手と対戦した。2セットを失い後がない添田選手はここから驚異の粘りを発揮。1月のインド・チェンナイ大会でドディグ選手を破っている添田選手は第3セットを6―4、続く第4セットも2度のブレークから6―3で奪い、勝負は最終セットへ。
互いにサービスゲームをキープして5―5で迎えた
11ゲーム、粘り強い返球でドディグ選手のミスを誘い、ブレーク、最終ゲームを危なげなくキープし7―5、セットカウント3―2で逆転勝利を収めた。
世界ランク55位のドディグ選手を破った添田選手は「WGで日本人初の勝利者になれて本当に嬉しい。2セットダウンからの勝利も初めてだったが、それがデ杯の舞台だったのが特に嬉しかった」とし「試合後、たくさんの方からお祝いのメッセージをもらい、いかに大きな勝利だったかを痛感した」と語った。
大会は12日まで行われ、最終戦で添田選手は、初日で錦織圭選手(フリー)を破ったイボ・カロビッチ選手と対戦したが、長身から繰り出されるサービスに最後まで苦しめられ、0―3のストレートで破れた。通算成績2勝3敗で、日本はベスト8進出を逃した。
添田選手は「今後はサービスゲームでのキープ力を改善していきたい」とした。大会後の13日、添田選手の世界ランキングは88位から81位にアップした。
※デビスカップは国際テニス連盟主催の男子国別対抗戦で、代表選手4人よってシングルス4試合、ダブルス1試合を戦い先に3勝した国が勝ちとなる。WG制は1981年に導入され、世界の上位16カ国がトーナメントを行い、優勝を争う。1回戦で敗れた国は、複数に分かれた下部グループ優勝国と翌年のWG出場をかけたプレーオフを行う。
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