文部科学省の「2014年度学校保健表彰」が10月6日に発表され、藤沢市では善行中学校(大野寛武校長)の学校医・青木龍夫さん(85)が選ばれた。今回の受賞者は全国の18校と116人で、藤沢市では青木さんが唯一の受賞者となる。
表彰は、学校保健の普及と向上に多大な成果を挙げた個人や学校、団体に対して文部科学大臣が贈るもので、毎年「学校安全表彰」「学校安全ボランティア活動奨励賞」とあわせて実施されている。表彰式は石川県で11月6日(木)、「全国学校保健研究大会」の中で行われる。
親子二世代の診察も
青木さんは1976年、善行中学校の開校と同時に学校医に就任し、現在まで一貫して務めている。校医の人数は生徒数によって変動し、現在は1人で同校を担当。養護教諭の相談を受けるなどしながら、生徒の日常的な健康管理を担っている。行事の際の注意指導や毎年の身体測定、インフルエンザなどの感染症が流行した際には学級閉鎖判断と指示も行う。
約40年間の校医生活を振り返り、生徒に深刻な健康問題や大きな事件も起きず穏やかな日々だったと話す青木さん。通常は開業医として、自身の経営する「内科・小児科 青木医院」「青木内科クリニック」で診療を行っている。長年地域の児童や生徒を見守り続けてきたため、時にはかつて診た患者が成長し、「昔はお世話になりました。今度は子どもをお願いします」と訪れることもあり、喜びと感慨を覚えるという。
青木さんは「これまで善行中と生徒たちが、平和で無事だったことが一番うれしいこと。今後も生涯現役を目指し、できる範囲で学校医の仕事を続けていきたい」と語った。
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