明治小学校の村上邦和君(6年)が8月1日、岡山県倉敷市で開かれた「第14回全国小学生倉敷王将戦」高学年の部に県代表として出場し、初優勝を果たした。村上君にとって、他大会も含め全国大会での優勝は初めての経験で、「最後のチャンスだったので、本当に嬉しい」と話した。
「倉敷王将戦」は小学生棋士にとって、「小学生将棋名人戦」と並ぶ最高峰の全国タイトル。大会高学年の部では、各都道府県代表の64人のうち、予選リーグを勝ち抜いた8人が決勝トーナメントで競い合った。
堅固な陣形を作って守備を任せ、攻撃に専念する「居飛車穴熊」戦法を得意とする村上君。予選でも持ち味の攻めを生かして迫村和茂君(大分県)、宮本大和君(島根県)、梅本太志君(兵庫県)に勝利し、全勝で決勝トーナメントに進出した。
トーナメント初戦では、大阪府代表の菅野晴太君と対戦。序盤から主導権を相手に握られ、後半には大駒の飛車を奪われるなど劣勢に立たされた。大会中でも特に「苦戦した」と語る展開だったが、落ち着いて攻め続けて相手の焦りとミスを誘い、防御の隙をついて逆転勝利。勢いに乗り準決勝では嶋村拓夢君(山口県)を下し、決勝戦では終始有利な試合運びを見せて渡邊晴磨君(千葉県)に圧勝して、栄冠を手にした。
現在は、日本将棋連盟のプロ養成機関「奨励会」の入会試験突破を目指し、プロ棋士の佐藤慎一五段の弟子として勉強に励む。村上君は「将来の目標は、やはりプロ棋士。そのために努力を続けていく」と語った。
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