東京都千代田区の如水会館で11月19日、全国漁業協同組合連合会(岸宏代表理事会長)の2015年度漁協運動功労者表彰が行われ、藤沢市漁業協同組合の葉山一郎代表理事組合長(71)に褒状が贈られた。全国から36人が選ばれ、葉山氏は藤沢市から初の受賞となった。
漁協運動功労者表彰は、漁業協同組合活動への顕著な取り組みや漁業振興に貢献した人を表彰するもので30回目の開催となる。
葉山氏は大正時代から続く網元・堀川網の4代目で、2007年に藤沢市漁業協同組合の代表理事組合長に就任し、漁業振興に努めてきた。組合長に就任して積極的に取り組んだのは、大幅に減少していたハマグリの再生だ。種苗放流や再生状況の調査、ナガラミを含めた漁獲努力量制限などの資源管理を組合員らと協力して実施。約6年後には水産試験場の調査で1㎥あたり数匹だったハマグリは20匹以上を確認、継続的な漁獲を可能にし、朝市で販売も行われるようになるなど、市内の漁業の発展に大きく貢献してきた。
さらに、藤沢市と連携して年に2回開催する「漁師の学校」では組合員らが講師を務め、児童向けの漁業体験を行うほか、ハマグリの放流体験イベントなども継続的に実施し、市民との交流にも力を注いできた。
堀川網では獲る漁業のみならず、水産物の加工や販売まで行うなど、漁業の6次産業化の先駆的存在となった。また、年間約2500人の園児・児童の見学や体験学習、葉山氏自身が市内小学校を訪れ、漁業や海への関心を深めてもらおうと出張授業も積極的に行っている。
今回の受賞を受けて葉山氏は「組合や理事の皆様、家族に感謝したい。これからも協力して藤沢の漁業を、海を守っていきたい」と意気込みを語った。
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