優れた技術開発と顕著な事業成果が認められた県内の中小企業を表彰する「第7回かながわ『産業Navi大賞』」(主催・県経営者福祉振興財団)で、本町の「株式会社バイオクロマト」が大賞に輝いた。今年は62社全63事業の中から18社が入賞。うち同社は市内から唯一の受賞で最高の栄誉を勝ち取った。
同社は今回、理化学研究分野などで有効活用される試料濃縮装置「コンビニ・エバポシリーズ」の開発と普及に成功したとして大賞を受賞。9月15日に横浜市内で表彰式が行われ、同社の木下一真代表取締役=写真=が賞状を手にした。
世界初の濃縮方法「真空式ボルテックス濃縮」を活用し、医薬品や塗料など幅広い製品開発に利用される同装置。大学や製薬会社などの研究施設で行われる試料の濃縮工程の際、後処理に手間がかかる「突沸」の発生を防止し、研究者のリスクを大きく軽減できる。国内外での学会、展示会でのPRをはじめ、地道な営業努力が実を結び、2011年までゼロだった販売台数は今年9月現在、国内700台、海外100台を突破するまでに拡大した。
同社は14年から3度にわたり応募し続け、落選しても諦めず改良を重ねてきた。今年ついに実績が認められ「やっと大賞に決まった」と胸をなで下ろした木下代表取締役。「今後は特に最先端の研究所が多い米国での販売に力を入れたい」と意欲を見せた。
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