藤沢工科高校の立澤一也さん(3年)が、11月19日に広島県で開催される「高校生ものづくりコンテスト全国大会」の電子回路組立部門に、関東代表として出場する。立澤さんは8月に行われた同コンテストの関東大会で優勝し、出場権を手にした。また、関東大会では同校の長澤一輝さん(3年)も準優勝を果たした。
コンテストは全国工業高等学校長協会が主催し、工業分野での若者の技能向上を目的に毎年行われている。同部門では、制限時間内に小型センサーやディスプレイなど様々な部品を、はんだごてで電子基板上に正確に組み立てる技術を競い合う。その後、製作した電子回路をパソコンで正しく制御するためのプログラミング技能も審査し、順位を決定する。
11月の全国大会では、強豪9人と日本一を争う立澤さん。「絶対に負けない気持ちで臨む。実力を出し切り、優勝したい」と意気込みを語った。
8月の関東大会の同部門には、地区大会を勝ち抜いた高校生37人が参加。両者は本番前、「2人で優勝、準優勝を目指そう」と誓い合い、大会に臨んだという。
当日は会場に張りつめた空気が漂う中、立澤さんは「緊張して、はんだごてを持つ手が震えていた。プログラミング作業では、他校の出場者がパソコンのキーボードを打つ音さえも気になり、焦りを感じた」と雰囲気にのまれそうになりながらも、力を出し切った。
大会後、2人の下に審査結果が伝えられ、立澤さんは「すごく驚いた。2人で1、2位を獲得でき、念願が叶って本当に嬉しかった」、長澤さんは「準優勝することができ、頑張った結果が出て良かった」と笑顔で語った。
悔しさをばねに練習
7月から本格的に練習を重ねてきた2人。午後6時ごろまで校内に残り、特に正確なプログラムを迅速に作成する技術の習得に力を注いできた。
関東大会に先立ち、名古屋で行われた「若年者ものづくり競技大会」にも出場した立澤さん。全国からの28人で腕を競い合い、県内の工業高校で初となる入賞を果たすも、「優勝を目指して臨んだので、勝てなくてとても悔しかった。その悔しさをばねに、一層練習に励んだ」と話した。
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