プロ野球ドラフト会議が10月26日に開かれ、湘南高校出身で東京大学の宮台康平投手が、日本ハムから7位指名を受けた。湘南高校出身の選手がドラフトで指名されるのは初めて。「北海道日本ハムファイターズから指名していただきとても嬉しく思います。プロの世界で活躍できるように精一杯がんばります」とコメントした。
宮台投手は、最速150キロの直球を武器にする左の本格派で東京六大学野球に38試合登板した。昨年4月の春季リーグでは、早大戦で13奪三振と、70年ぶりに東大記録を更新し、今秋の東京六大学秋季リーグでは15年ぶりの勝ち点獲得に貢献した。通算6勝13敗。3年夏には東大から2人目となる日米大学野球の日本代表に選ばれた。
宮台投手は指名を受けて記者会見で「指名された選手の中で一番へたくそなので、一日一日を大事にうまくなって、早くプロの舞台で活躍できる選手になりたい」と抱負を語った。
野球と勉強を両立
宮台投手は、小学生の頃に、父の勧めで横浜の戸塚ホークスで野球を始めた。投打に優れた選手で、湘南高校では外野手と投手の両輪だったが、高校2年生時、エースがケガで離脱したことをきっかけに投手専門になった。3年間、野球と勉強を両立し、東京大学文科一類へ現役で合格。「野球で悔しい思いをしたときは勉強に、勉強に悩んだときは野球に打ち込んできた。気分転換という意味でも両立は良かった」という。
恩師「これからが勝負」
湘南高校野球部の川村靖監督は、教え子のドラフト指名に「素直に嬉しい。私にも現役の野球部の選手にも、先輩にすばらしい選手がいることは大きなモチベーション。もっと頑張ろうと思える」と喜んでいる。
川村監督によると、宮台投手は高校時代も130Kmを超える速球が武器のピッチャーだったという。高校生活では、野球と勉強の切り替えが早く、目的意識がはっきりしていて目標に向かって進むタイプ。野球でも勉強でも負けることは嫌いだった。
指名直後に宮台投手から報告を受けた川村監督は、励ましの言葉とともに「両親に感謝をして、たまには実家に帰れ」と温かいメッセージを贈ったという。「これからが勝負になる。まずは身体をしっかり作り、プロ野球の世界でも、負けず嫌いを発揮して、戦力になれるように頑張ってほしい」と話した。
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