「竜宮城」のイメージで長年親しまれてきた、小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅の駅舎建て替え工事が2月に着工する。さらに竜宮城らしい外観に改修し、東京五輪の開催前、2020年5月の竣工を予定している。
世界各地からの観光客が利用し、江の島の玄関口として親しまれている片瀬江ノ島駅。1929年に建設され、竜宮城をイメージさせる外観が人気を集めている。99年には、当時の運輸省(現・国土交通省)が主催し、公募により関東地方にあるユニークな駅100カ所を選定した「関東の駅100選」にも選ばれた。
一日の平均乗降人員は約2万1000人に上る同駅。近年は老朽化が進み、雨天時に雨漏りが絶えないなどとして、改修が必要とされていた。
より風格ある駅舎に
小田急電鉄(株)によると、新駅舎は竜宮城の雰囲気をさらに強調。寺社仏閣で使用され、江島神社の瑞心門にも見られる本格的な「竜宮造り」を採用してデザイン性を向上させる。また琉球など南国を思わせる色彩を取り入れ、より風格を高めた駅舎を目指す。
屋根は半透明の人口繊維を用いた「テント膜屋根」に変更。自然光を取り入れ明るい空間をつくるほか、耐久性に優れた構造に改修する。コンコースは現在より25%広げ、延床面積は936平方メートルとなる。花火大会などの大型イベントの際、乗降客の流動がスムーズになるよう、回遊性を高める。
さらに男性用、女性用いずれのトイレにも個室を増設。また現在1カ所の多目的トイレを男女トイレ内にそれぞれ設置するほか、女性用にはパウダーコーナーも新設する。
同社は「竜宮城のイメージを残しつつ、国内外の観光客に楽しんでもらえて、末永く愛される駅にしたい」と話している。
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