鵠沼橘の「THE BAR PLEO」のバーテンダー堤沙耶香さん(33)が、先月28日、東京都港区で開かれた「第6回HBA/KOKUBUカクテルコンペティション」で初優勝を果たした。堤さんは、指定された食べ物との相性の良さも評価され、ベストフードペアリング賞も受賞した。
同大会はHBA(日本ホテルバーメンズ協会)と酒類・食品の卸売会社、国分グループ本社(株)との共催で開かれ、今年で6回目。全国から154人がエントリーし、当日は予選を勝ち抜いた30人の代表選手が、オリジナルカクテルを作り、味や技術など腕を競い合った。
今回は酒造メーカー「KWV」100周年の記念大会で、同社の製品を使い、かつ国分が販売する缶詰おつまみ「厚切りベーコンのハニーマスタード味」との相性の良いカクテル作りが求められた。
堤さんは100周年を祝う華やかさをテーマにカクテル「ドレスアップ」を発表。白ワインをベースに華やかなドレスのような深い紅色をカシスで表現。ブランデーでアルコール感を補い、グラスを鼻に近づけた時、パッションフルーツが香る、すっきりとした甘酸っぱいカクテルに仕上げた。また飾りにはドレスをイメージしたブラックオリーブとリボン型のオレンジ、花形のレモンをあしらい見た目の華やかさも演出した。
カクテルは酸味と甘味が調和した食事との相性の良さや技術力の高さなど、総合的に高く評価された。
同大会に4回目のチャレンジだった堤さんは、「今回で挑戦は最後にしよう」という覚悟で臨んだという。カクテルだけでも楽しめるようにと、100回以上比率や組み合わせを変えるなど味や色の調整を試行錯誤した。また、あいさつなどの基本動作やスピード感のあるシェイキングなど、試技の練習も重ねた。
堤さんは「支えてくれた人たちのおかげで最後に良い結果が残せてよかった。この優勝を糧にこれからも続けていく」と周囲へ感謝の思いを語った。
「支えてくれた周囲に感謝」
堤さんはお酒好きが高じてカクテルに興味を持ち、8年前から知人に紹介された本格的なバーで働き始め、バーテンダーに。「最初はネクタイの結び方から教えてもらった」と振り返る。
これまで数々のコンペティションに挑戦し、知識、技術向上のため、たゆまぬ努力を続けてきた。「止めようと思う時期もあったが、応援してくれたお客様や先輩方、励ましてくれた友人たちのおかげで続けられた。今回の優勝が恩返しになったら」と話した。
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