藤沢駅周辺の再整備事業について藤沢市は先月28日、駅北口の東西を結ぶ地下通路を改修する方針を示した。現状の課題を踏まえ、駅周辺の回遊性を高めながら新たな交流や賑わいの創出を図る。市は今年度詳細設計を行い、2020年度に着工、21年度中の完成を目指す。
回遊性高めにぎわい創出
同日、藤沢市議会藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会で市が改修案を発表した。
今回改修の対象になるのは、地上階や商業施設に連絡する地下1階歩行者通路。JR東海道線の下を通る南北通路については周辺ビルや南口駅前広場の再整備の進捗に合わせて改修を進める。
現在の地下通路は、完成から約40年が経過。地上や商業施設の出入り口が分かりづらいことやバリアフリー化への遅れ、薄暗い印象があることなどが課題だった。
市の改修案によると、通路部(延長約80m、幅員約5m)は天井を高くし、雨が降り込んでいた吹き抜け部分には採光のとれる屋根を設置。床には歩きやすい舗装材を使用し、視覚障害者のための誘導ブロックを設ける。
広場部(約400平方メートル)も天井板を高くし、空間を拡大。ベンチや可動式の人工芝を設置し、子どもたちが安全に遊べる空間づくりやデジタルサイネージ(電光看板)を活用した体験イベント、地元名産品の物販などの活用を想定しているという。
全体のデザインは、湘南・藤沢の風土や宿場町のイメージを打ち寄せる波に表現した幾何学模様を展開。また回遊性を高めるため、地上部への出入口やエレベーターなど昇降施設、地上との位置関係が分かるように案内誘導サインを設置する。
地下通路の再整備は市が12年3月に策定した「藤沢駅周辺地区再整備構想・基本計画」の一環。現在、整備が進む北口ペデストリアンデッキは年内の完成を予定している。
マネジメント組織発足へ
市は駅周辺の活性化に向け、官民協働で同デッキの活用策などについて検討するエリアマネジメント組織を今年度以降立ち上げる。これに先立ち、6月には藤沢商工会議所、市商店会連合会、江ノ島電鉄、小田急電鉄、三菱地所、市から成る準備会を発足させた。
今後はワークショップや実証実験を行いながら、条例制定や指定管理者制度の導入に向けた手続きを進めていくという。
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