藤沢市に拠点を置く「神奈川フューチャードリームス」(神奈川FD)にこのほど、プロ野球の巨人や西武でプレーした高木勇人投手(31)が入団した。大手球団で一軍経験のある現役世代右腕の加入は、戦力補強とともに若手選手中心のチームへの好影響が期待される。
プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグに初参戦中の神奈川FDは、4日現在で14勝6敗2分、東地区グループBの首位に立っている。流れに乗ると一気に得点する、鈴木尚典監督の現役時代になぞらえた「ネオマシンガン打線」が特徴。新規参入で優勝を目指すチームにとって経験の浅く若い選手たちの成長が鍵となっている中、高木投手の加入が決まった。
3日、市内で開かれた記者会見で「チームの力になりたい。若い選手に経験を伝え、自分自身も学んでいく」と意気んだ高木投手。鈴木監督は「高木投手の加入で今まで以上にリーグ優勝、日本一を狙える。すぐにでも合流してほしい」、チームを運営する神奈川県民球団の藤本伸也代表取締役は「プロ野球で実績のある投手から若い選手たちに学んでほしい。チームがより明るくなることに期待」と話した。
「藤沢好き」決め手に
19年オフに西武から戦力外通告を受けた高木投手は、現役続行にこだわり、今年からメキシカンリーグのユカタン・ライオンズでプレーする予定だった。しかし新型コロナウイルス感染拡大を受けリーグが中止に。代理人を通じ球団と連絡を取り合い入団に至った。
背番号は13に決定。起用方法は今後首脳陣と話し合って決めていくという。「以前から神奈川、湘南、藤沢の雰囲気が好きだった」と入団の決め手を答え、「今野球ができるチャンスをもらった。全力で投げたい」と力を込めた。
高木投手は平均140Km前後の直球、シュート、フォーク、カーブなどが持ち味。海星高校、三菱重工名古屋を経てドラフト3位指名で2015年に巨人に入団し、初年度に9勝を挙げた。18年に西武へ移籍。通算成績は77試合登板、16勝23敗、防御率3・90。
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