藤沢市は、慢性的な渋滞が問題となっているJR辻堂駅南口周辺の緩和策に着手する。駅前から湘南辻堂地下道の地上部に繋がる市道の一部を3車線化し、公共交通の定時性確保と渋滞緩和を進める考え。
市は6月補正予算案で「市道新設改良費」として、道路詳細設計を行う経費約1100万円を盛り込み、議会で承認を得た。市道路整備課によると、完了時期は8月11日現在未定だが、今秋の委託業者決定を目途に、早期完成を目指す。
事業区間は、市道「辻堂429号線」のうち、辻堂駅南口前の一方通行区間から「湘南辻堂地下道南口」信号に繋がる約50mの区間。信号手前の右折レーンを延長し、3車線区間を増設する。
辻堂駅周辺は、南北を行き来できるルートが限られることから、渋滞が発生しやすい地点となっている。近年は大型マンションなどの開発も進み、住民も増加。朝夕時の駅前は通勤・通学、送迎の車両で込み合い、大型ショッピングモール利用客の車両列と合わせ、慢性的な渋滞が問題となっていた。
また該当箇所は同駅南口方面発着バスの遅延や地元住民の生活ルートにも干渉。市は地域住民らからなる辻堂まちづくり会議と話し合い、緩和策を検討してきた。
2019年7月、市に対し、同会議から、渋滞緩和策の提案企画が寄せられた。11月に交通量調査を実施し、検討を重ね、20年2月に要望書として正式に申請。今回の承認に繋がった。
今年度は秋を目安に委託先業者を決定し、具体的な工程など検討を進める。同課は「以前から改善要望の多かった地点。広範囲にわたる渋滞問題は1地点の改善ですべてが緩和するとは考えていないが、関係各所と調整し早期改善を目指したい」と話した。
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