プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が26日、東京都内で開かれ、日大藤沢高校の牧原巧汰選手(18)が福岡ソフトバンクホークスから3位指名を受けた。牧原選手は「プロの舞台で野球ができることが楽しみ。日本を代表する捕手になりたい」と喜びを語った。
不安と楽しみが入り交じった運命の日。3年生のチームメイトと教室で指名を見守った牧原選手は「素直にうれしい。選ばれてほっとしている」とほほを緩めた。
強肩強打を武器に、1年生からレギュラーとして試合に出場し、昨夏はリードオフマンとして県大会準優勝に貢献した。高校通算29本塁打の「打てる捕手」としてチームの柱を担ってきた。
日本シリーズ3連覇中の常勝ソフトバンクから3位指名を受けたことは高い評価だ。しかも同年代の捕手で一番最初に名前を呼ばれたことで高校生ナンバーワン捕手という前評判を裏付けた。
ソフトバンクの印象は「レギュラー争いが激しいチーム。施設が充実していて野球をする環境が整っている」。正捕手で日本代表の甲斐拓也選手については「ずっと憧れの選手で一緒に野球が出来るのが楽しみ」。プロで武器にしたいことは「打撃が売りなので、とにかくバッティングを鍛えてアピールしたい」と意気込んだ。
会見後には、野球部のチームメイトに指名を報告。苦楽を共にしたチームメイトを前に少し照れくさそうに「活躍して、横浜スタジアムで皆に会えるようにがんばりたい」と抱負を語った。
「日本を代表する捕手に」
日大藤沢高校へは「捕手として腕を磨きたい」と、社会人まで捕手としてプレーし、日ハムの黒羽根利規捕手らを育てた山本秀明監督を慕い入部した。配球や技術はもちろん、捕手として大切な気遣いや心構えを教えられたという。
3年間で一番印象に残っているのは昨夏の県大会、準決勝の桐光学園戦。8回に2点本塁打を放ち5打数3安打でチームを決勝へ導いた。「自分が成長したと思えたゲームだった」という。
大会を通じても打率3割7分、3本塁打、8打点の好成績を残し、これが全12球団のスカウトの目に留まった。
幼い頃から夢見たプロ野球選手だったが、いざ進路を決める段階で、大学進学など選択に迷いもあったという。そんな時に山本監督の「挑戦してみろ」とかけられた言葉が後押しになった。
目標は「日本を代表する捕手になること」。まずは長所の打撃から「ガツガツ練習していきたい」と意気込んでいる。
山本監督は「バッティングは私が教えることは無い」と太鼓判を押しながらも、「捕手としてはまだまだ。捕球や送球、ブロックなど一つひとつプロの世界で精度を上げていってほしい」とエールを送った。
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まきはら・こうた 相模原市出身、座間ボーイズ、日大藤沢高校。高校通算29本塁打の打撃力に加えて、二塁送球タイム1秒8台と強肩強打の捕手。176cm、右投げ左打ち。
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