藤沢市内で新型コロナウイルスの感染再拡大が止まらない。「第3波」以降、感染者数は増加の一途を辿っており、1日あたりの感染者数は昨年末から二桁で推移。11日には46人で過去最多を更新した。感染経路不明が占める割合も半数以上を占めており、市保健所では「感染源が追えなくなれば、拡大を防ぐことが難しくなる」と危機感を募らせている。
12日現在までの累計感染者数は1127人。元日から同日までの感染者数は計344人で、単月あたり310人で最多だった12月の感染者数を半月足らずで上回った。
1月(同日現在)の年代別では、20代が92人でトップ。次いで30代が67人、40代が57人と続いた。12月に続き全体に占める割合が20〜40代が多いことについて、市保健所では「現状分析はできていない」と前置いた上で「全国的な傾向と同様、年末から会食の機会が増えたことや、コロナ禍が長期化し、感染対策が徹底し切れていない部分が影響しているのでは」とみる。
保健所体制も逼迫
同保健所では現在、感染経路について「陽性者と接触」「家庭内」「不明」に分類。1月(同)の不明は188人で全体の半分以上を占める。
現状は濃厚接触者や感染経路を詳しく調べる積極的疫学調査を実施しているが、担当者によると感染者数の急増により「保健所全課で人員を動員し、本庁にも応援を仰いでぎりぎりの状態」。調査を巡っては県が8日、保健所業務が増大していることを踏まえ、医療機関や高齢者施設を優先し、大幅に縮小する方針を発表。今後市も足並みを揃える見通しだ。
緊急事態宣言が再発令され1週間。今後の市内感染状況の見通しについては「前回は1カ月程度で落ち着いたが、今回どれだけ抑えられるかは未知数」とした。
緊急宣言で市対応
藤沢市は8日、緊急事態宣言の再発令を受け、イベントや市施設の対応を発表した。市民センターや公民館などは貸室などを2月7日まで休止、体育館や市営プール、野球場など体育施設も休止する。また江の島などで開催中のイルミネーションイベント「湘南の宝石」の点灯時間を1時間繰り上げ、午後8時で終了。本庁舎市民広場でのキッチンカー事業は1月末まで中止する。
今回の緊急事態宣言では学校の一斉休校は含まれておらず、市立小中学校で休校や分散登校は行わない。修学旅行について小学校は昨年一律で中止となったが、中学校は各校で対応が分かれており、開催に影響する可能性がある。
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