川名在住のプロボクサー・森且貴選手(21)が1月11日(火)、後楽園ホールで日本ミニマム級(47・6kg以下)王座決定戦に臨む。2018年にデビューし、現在9連勝中。初の日本タイトル戦に「どんな内容でも勝ちにこだわりたい」と意気込む。
王座決定戦は、WBO世界ミニマム級の新王者・谷口将隆選手(ワタナベ)が返上し空位になったことから、日本ランキング1位の石澤開選手(M・T)と3位の森選手のランキング上位者による対戦が組まれた。
森選手は、19年の全日本新人王で、戦歴は9戦9勝無敗(2KO)。攻撃的なボクシングスタイルで、豊富なスタミナと運動量が特徴。得意のパンチは左ボディー。世界王者の井上尚弥選手が所属している名門・大橋ジム(横浜)で腕を磨いている。
対戦相手の石澤選手は、元日本ユース王者で、戦歴は10戦9勝1敗(8KO)。高いKO率を誇るパンチ力があり打たれ強い。昨年10月の最強挑戦者決定戦で同級2位の春口直也選手(橋口)に4回TKO勝ちし、日本王座に臨む挑戦権を勝ち取った。
デビューから負けなしの森選手だが、石澤選手はこれまでで一番強い対戦対相手となる。それでも森選手は「常に挑戦者という気持ちで一戦一戦戦ってきた。自分のボクシングをすれば勝利につながる」と落ち着いた様子。「日本タイトルは一つの目標だがゴールではない。世界王者に向けて負けられない」と言葉に力を込めた。
支援者へ勝利を
森選手は、4歳から兄の影響で空手を始め、小学校高学年と中学生時代には全国大会で優勝した経験もある。高校でボクシングに転向すると「ボクシングで飯を食っていきたい」とプロになることを決めた。
所属する大橋ジムでは、世界チャンピオンなどの背中を見て練習に励んでいる。「技術も練習量もすごい人ばかり。自分なんてもっともっと練習しないと追いつけない」とボクシング漬けの日々。朝は自宅から江の島までのランニングが日課だという。
初めてとなるタイトル戦は、これまで支えてくれた人々への思いも強い。森選手を支援している多くは、地元藤沢の企業。デビュー前から支援を続けている企業もある。「ボクシングに集中できる環境があるのも支援者の方々のおかげ。藤沢に生まれてよかったと思う」と森選手。「感謝の気持ちを勝利で伝えたい」と決意を語った。
試合は、フジテレビ系で、テレビ放送を予定。チケットは全席指定で、A席3万円、B席2万円、C席1万円、D席6千円。問い合わせは大橋ジム【電話】045・314・1994へ。
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