茅ヶ崎版 掲載号:2012年9月28日号
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ユニーク名刺で観光誘致 堤幸男さん(67・東海岸北在住)

出会った人に「高知県観光特使」の名刺を。今までに数千枚を配ってきた
出会った人に「高知県観光特使」の名刺を。今までに数千枚を配ってきた

 茅ヶ崎市内で唯一の高知県観光特使として活動する堤幸男さん(67)=東海岸北在住。その活動を取材した。

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 「はじめまして、どうぞよろしく」。初対面の人との挨拶で「高知県観光特使」の名刺を差し出す堤さん。その名刺裏面は「高知県立施設等無料入場券」となっていて高知城や高知県立美術館など22の施設に無料で入場できる。「まずは高知県に足を運んでもらわなければ、その魅力を伝えることはできない」。その思いを具体化するため4年程前に、高知県の地域・観光を活性化するプロジェクトメンバーであった堤さんらが、当時の高知県知事にアイデアを提案し形に。配った枚数は、今までに数千枚にのぼるという。

地域に誇りを

 堤さんは東京で生まれ育ち大学卒業後に就職。事業所をマネジメントするいわゆる「モウレツサラリーマン」として日夜働いた。そこで追い求めるのは「効率性、利益」。その価値観だけでの物事の見方に疑問を抱いていた。

 海外での仕事も多く、出張先で「日本人はビジネスの話ばかりするが、外国人は故郷などのプライベートを話すのも当たり前で驚いた」のだという。そして「日本人はなぜプライベートの話をするのが苦手なのか」と疑問を抱き「地域や人に誇りを持つことが大切。活性化して誇れるようにしたい」と考えるようになった。

 30年程前に親類がいる茅ヶ崎へ。そして転機は8年程前に訪れた。仕事を通じ交流があった東工大教授から声が掛り、高知県の地域・観光を活性化するプロジェクトに参加することに。「それまで高知を訪れたことはなかった。でもわくわくしましたね」。縁もゆかりもなかった地の活性化のために立ち上がった。

意識から改革

 プロジェクトでは約6年間、毎月高知へ足を運んだ。現地住民の声を聴こうと自転車で回り、出てきたのは多くの「ぼやき」。皆地元の「ダメなところ」ばかりを口にしていたという。しかし見方を変えれば「自然豊か、人が魅力的、生活しやすい」のだと堤さんは伝えていった。「地方都市ならではの魅力を発信するためには、地元住民の意識改革から」と考え、現地人と県外の者が協力し意識改革。観光誘致のアイデアを出し合いイベントなども行った。その活動の中で観光特使のひとりに任命されたのは5年前。現在高知県観光特使は全国に200人程いて、それぞれが高知の魅力を発信している。

 現在は妻と暮らし、イタリア語、パラグライダー、自転車、尺八、アウトドアなどの趣味を楽しむ日々。また鹿児島県奄美市のまちおこしや茅ヶ崎市の条例に関する委員として「地域活性」にも携わっている。「人生500年あればなあ。もっと色んなことがしたいですね」と笑う堤さん。今日も高知の魅力を広めるため、名刺交換を行う。
 

裏面には高知県の22施設の無料入場券が
裏面には高知県の22施設の無料入場券が

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