旧相模川橋脚 2月に国天然記念物へ
旧相模川橋脚(茅ヶ崎市下町屋)について、国の文化審議会は昨年、審議・決議を経て、新たに天然記念物に指定するよう文部科学大臣に答申した。市教育委員会は「2月ごろには国天然記念物指定が決まるのでは」と話している。
同橋脚が天然記念物に指定された場合、同じ場所が史跡と天然記念物の2つの国指定を受けることになる。「同じ場所が二重で国指定を受けることは大変珍しく、貴重」と市教育委員会。
同橋脚は、1923年9月1日および翌年1月15日に発生した関東大震災によって生じた液状化現象で出現。1926年に国史跡として指定された。出現当時(大正)の歴史学者によって、1198(建久9)年に源頼朝の重臣稲毛重成が亡き妻の供養のために架けた橋と考証されている。
国史跡指定されてから87年が経過した今のタイミングで天然記念物指定に動き出した理由としては、2011年に東日本大震災が発生したことで、震災の痕跡を後世に残していく必要性に付かされたことが挙げられるという。
同橋脚が国指定されると、茅ヶ崎市内における国指定文化財は、1959年に指定された法正寺「阿弥陀三尊立像」の重要文化財指定以来、54年ぶり、3件目となる。
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