新年明けましておめでとうございます。会員の皆様にはよき新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。私は昨年11月1日に開催されました臨時議員総会におきまして、第12代会頭に選出されました。大変身の引き締まる思いであります。何卒会員皆様のご支援とご協力を切にお願い申し上げます。
さて、昨年はアベノミクスに始まり、衆参のねじれ解消、消費増税の決定、TPPへの参加、日中韓問題、原発廃炉問題、エネルギー問題等と今後の日本を占う大きな出来事がありました。そして経済においてはアベノミクスをきっかけに円安株高になり、デフレ脱却の方向になりつつあり、大企業を中心に企業業績も上向いてきました。
しかしながら、中小零細企業には依然としてその恩恵を受けるに至っておりません。さらに、今年4月に実施される消費増税によって、結果として過去に経験した景気減速とデフレ回帰に陥らないかと懸念するものです。他方、衆参のねじれが解消されたことによって、当分の間は安倍政権が続くと思われるので、ここでは中小零細企業まで景気回復が実感できるように、アベノミクスを完遂することを期待するものです。
また、市内経済においても今後派生するであろう諸問題が多く内在しております。来年秋にリニュアールオープン予定の当市駅ビルラスカの増床や、最近の辻堂のテラスモール出店の影響、また今後予定されている近隣市における大型商業施設「ららぽーと」の出店などは、既存商店街に多くの影響を与えることが予想されます。このように、ますます当市とその周辺の地域間競争が激しくなってまいります。このため、相模縦貫道路の開通に伴う柳島周辺の公共施設整備や、これに関連して従前から茅ヶ崎市に要望をしている「道の駅」に準じる施設の設置構想なども、早期に実現することを強く望んでおります。従って、このように喫緊の諸問題を抱えている中、当商工会議所も将来におけるグランドデザインを描く必要があるのではないかと思っております。従来から言われているような、高齢化社会に向けた地域機能を最小効率化させるコンパクトシティー構想も必要だと思います。
当市は他市と比較して、なお未整備な駅前を再開発する構想や、それに伴う当市に不足している関連施設(例えばホテル、多目的ホール等)の設置なども求められるものです。茅ヶ崎という名前は今や全国ブランドになっておりますが、これはご存じのように、サザンオールスターズの影響と、その力によるところが極めて大きいものがあると存じますが、この知名度の受け皿が現状では十分とは言えません。従ってこの他市にない有利な条件を利用して、商業に観光に上手に生かす必要があると思います。
当商工会議所も、今後の時代変化に伴う流れに沿って、事業活動を円滑に運営するには、組織の体制を時代にあったものにする必要があると考えます。いずれにいたしましても、商工会議所は行政と地元商工業者とのパイプ役でもありますので、これからも行政とのつながりを一層強めてまいり、また、商工会議所が「もの言う組織」としての存在感を一層高めていきたいと考えております。むすびに、会員皆様のこの一年のご健康とご多幸を心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶と致します。
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