時代と共に変わりゆく街並み―。しかしそんな時の流れに反して変わらないものがあった。
茅ヶ崎駅北口エメロードの「café murasaki」が12月15日(月)に開店50周年を迎える。
現在店長を務めるのは富田サチヱさん。夫の母親が営んでいた糸やボタンを販売する「富田糸店」に嫁いだのは昭和38年。しかし火災で店舗は全焼。翌年再建を果たし1階に糸店、さらに2階を増築して喫茶店「茶房 紫」を開業させた。店名の「紫」は姑の紫色好きに由来する。ほどなくして1階をレストランに業態変更。その後2階の喫茶店のみの営業に切り替えた。 それから50年―。
「真面目に一生懸命、欲を出さずにやってきた。ただそれだけです」とサチヱさん。同店で変わらないものは珈琲の味と手作りへのこだわりだ。50年毎日飲み続けてきた「うちの珈琲」の味は、ほんの少しの違いも見逃さない。開業当時から変わらないナポリタンと並び看板メニューである生姜焼きのタレやサラダドレッシングなど手作りを挙げたらきりがない。「これがうちの味ですからね」
縁結びの1番テーブル
また知る人ぞ知るのが「縁結びの1番テーブル」だ。開店当時からこの席で見合いをすると高確率で成功するといううわさが広まり、今でも時々デートやお見合いが行われている。照明には数多くのカップルを生んだ天使が羽根を広げる。「多くの人に愛され、続けさせて頂けたので1年でも長く続けたいですね」。次の50年に向かってまた変わらない日常が始まる。
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