6月14日、横浜DeNAベイスターズ・ファーム(2軍)の本拠地、横須賀スタジアムに倉本寿彦選手(萩園中出身)の姿があった。交流戦途中までセ・リーグ首位を走り、好調だったチーム成績とは逆に打率1割台と、もがき続けた倉本選手は6月初めにファームへの降格が告げられた。
復活を誓い、ファームでは見失いつつあった自身のフルスイングを取り戻すため、淡々とバットを振った。倉本選手は「土台をしっかり固め、次(一軍に)呼ばれた時にすぐに試合に入れるように準備したい」と、降格した翌日から試合に出場すると一試合1本ペースでヒットを放った。
試合以外にも公式球より重い特性ボールを使ったトスバッティングにこれまで以上に時間を費やし、自分のフォームをより確かなものにするため師と仰ぐ元・南海の門田博光さんに電話で確認。14日の試合でもセンター前ヒットを放つと自身は「まだまだです」と控えめに振り返ったが、失いかけた自信を取り戻しながら打撃に磨きをかけた成果は着実に表れはじめた。
不調なチームの起爆剤に
好調だったチームは10連敗で交流戦最下位に終わり、悪い流れに歯止めをかけるべく、キーマンの一人として倉本選手の名をあげた。打撃面は途上の段階ではあるが軽快な守備力に期待が寄せられ、リーグ戦再開初戦の6月19日、広島戦(横浜)から再び一軍へ。ここでも試合前後にはチームスタッフの古村徹さん(茅ケ崎西浜高校出身)と室内にこもり、恒例の打ち込み。ユニフォームのズボンを膝下まで上げるオールドスタイルで気分も一新してゲームに臨み、入団当初から掲げるレギュラーの座を奪還するため再び走り出した。
「一戦一戦集中して、しっかりやっていきたい」と決意を込める背番号5の言葉の通り、再びDeNAが元気を取り戻し、初のクライマックスシリーズ進出に向け混戦のペナントレースを勝ち抜くためにも”茅ヶ崎の新星”のバットが火を噴くことが不可欠だ。
|
<PR>
茅ヶ崎版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|