「日本国憲法第9条の大切さを伝えたい」―。
市内ひばりが丘在住の岡本棟守さん(72)は7月29日の夕方、茅ヶ崎駅北口のペデストリアンデッキで416回目の「9の日スタンディング」を同志約70人と迎えた。初めて行動に起こしたのは2003年12月29日。岡本さんは「ただ立つだけなので誰でも簡単に参加できます。このスタイルの意思表示が全国に伝わっているようです」。7月29日で、参加者数がのべ6千人を超えた。
2つの意思表示
主張の一つは「九条がある社会を次の世代に」。憲法9条にちなみ、毎月9の付く日である9日、19日、29日の午後5時から約1時間にわたり、同所でパネルなどを掲げて立っている。
もう一つの主張は「原発のない社会」。東日本大震災で起こった福島原発事故から4年目の今年3月11日にも、同所でスタンディングを実施し約70人が参加した。「『子どもを守りたい』『戦争反対』などそれぞれの思いを示したものを持ち、立つだけでも世の中が変わるかもしれない」
この行動を見た藤沢市在住40代女性は「今の安保法案にはもっと説明が必要だと同感する」、同60代女性は「孫を戦争に行かせるわけにはいかない。意思表明は大事だと思う」、茅ヶ崎市在住の30代女性は「この行動が効果的なのか分からない」と話していた。
衆議院で安保法案が通過した7月16日からは、9の日に関わらず毎日午後5時30分から時間を短縮してスタンディングを行っている。
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