茅ヶ崎市と寒川町は茅ヶ崎市役所新庁舎4階の「茅ヶ崎市・寒川町消防指令センター」で消防指令業務の共同運用を2月15日から開始する。これにより大規模災害発生時に広域的な災害対応を迅速に行うことができる。
近年災害が複雑化、多様化し、消防に高度で迅速な対応が求められるとともに、大規模災害時には近隣市町と連携し広域的な災害対応が必要とされている。そのため両市町はこれまでの消防指令業務の枠を超えた対応の必要性から、消防指令業務の共同運用を開始する。
茅ヶ崎市役所新庁舎4階に設置された消防指令センターには、災害通報の受信から出動部隊の編制、出動指令までを行う「消防緊急通信指令システム」が導入される。これにより、茅ヶ崎市、寒川町内からの119番通報がすべて同センターにつながり、通報場所を自動的に探知。さらにGPSを活用し、リアルタイムで消防救急車両の位置や活動状況を把握でき、災害現場に最も近い部隊を出動させることができるようになる。
他にもゲリラ豪雨や地震災害などで通報が集中した際に、通常より多くの通報を処理できる体制に移行するなど、より迅速で的確な出動体制が確立される。
NET119を導入
聴覚などに障害があり音声で会話ができない人たちはこれまで、FAXなどが主な通報手段だった。しかし緊急通報システムの「NET119」に予め登録しておけば、外出先でもスマートフォンのインターネット機能を利用して通報が可能になる。通報を受けた消防は発信者の位置情報を把握し、チャット機能を使って身体の状態を問いかけるなど、通報者と双方向で連絡がとれるようになる。
同システムの利用は全国的にも広がりを見せ、近隣では横須賀市や海老名市、座間市、綾瀬市ですでに導入されているという。
同センターの運用を前に開かれた合同会見で服部信明茅ヶ崎市長と木村俊雄寒川町長はともに「両市町の連携を深め安全安心な街づくりを進めたい」と話した。
今後は2月1日(月)に茅ヶ崎市消防本部が移転。15日(月)に寒川町の119番通報の受付が始まり、20日(土)、21日(日)にNET119登録説明会を開始。3月24日(木)に同指令センターの運用が始まる。
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