茅ヶ崎商工会議所が9月に実施した市内景気動向調査の結果がまとまった。
調査は同商工会議所会員と市大型店連絡協議会加盟店舗から400件を無作為に抽出し、年間を通して同一会員に回答を依頼。月の売上・利益・業況(総合的な判断)等についての状況をDI値(景気判断指数)を用いて集計している。今調査の回答率は21・8%。
※DI値はゼロを基準として、プラス値は景気の上向き傾向を示す回答の割合が多く、マイナス値(△)はその反対を示す。
市内業況と見通し
前年9月比マイナス28・4%と産業全体が大きく悪化しており、中でも商業の業況が目立つ。茅ヶ崎経済を支えている製造業もDI値が前年比マイナス20と苦しく、サービス業も大きく後退している。
業種毎に判断は分かれるが、全国の先行き見通しに比べマイナス幅が小さく、楽観視されている。製造業は先行き見通しがプラス20と期待が持てる反面、大型店舗が前年比マイナス50、商業もマイナス20と流通業全体の先行きは不透明に。
小売業
業況の悪さは継続するものの「顧客の高齢化」や「客足の減少」への回答が下がり、「人材不足」への回答が上がるなど市内小売業の一部では客足が回復しているのが伺える
今後の対策1位は前回同様「販促強化」だが回答を下げた。しかし「諸経費削減」「人材の確保・育成」が大きく回答を増やし、人事確保のため諸経費をさらに見直す動きが見られる。
建設業
技術者不足が課題の1位になり、人件費増大もわづかに回答を増やすなど賃金を上げても人材不足が続いているのが分かる。
今後の対策で回答を増やしたのが「積極営業」。DI値が示す以上に業況が回復している企業が多く受注が拡大しているため、仕事がある間に受注する必要があるためだと思われる。
製造業
「競争の激化」への回答を下げ、新たな課題に浮上したのが「技術者不足」で受注見通しに対して人材が不足している状況が表れていることが分かった。
今後の対策で「積極営業」と「新分野開拓」の重要性が下がり、代わって回答を増やしたのが「人材の確保・育成」であることから、安定した受注が増えた結果人材確保への重要性が高まったことが分かる。
サービス業
前回1割回答の「同業者との競合」が課題の1位に。同様に「客足が戻らない」への回答も2割を超え、サービス業は前回調査から3カ月間で需要が急速に減少していたことが分かる。
今後の対策では「取扱商品の充実」が前回よりも2割回答を増やした。同時に「販促強化」への回答も2割増えるなど、新しいサービスを提供するために販促を積極的に行う姿勢が示されている。
飲食業
「店舗施設老朽化」が前回より3割回答を下げ、代わりに「同業店との競合」が前回のゼロ回答から3割に迫る回答を集めた。需要に大きな変化はないが競合が激しくなっていることから「時給アップ」など人件費負担が課題に。
今後は他店との競合を勝ち抜くため「新規顧客開拓」と「経費見直し」を行う。
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