浜須賀地区防災訓練が12月7日、浜須賀小・中学校で開かれ、浜須賀中生徒が災害時簡易トイレについて初の研究発表を行った。
簡易トイレは段ボールや牛乳パックなど身近な材料で作る非常用トイレ。近年、被災地の避難所で、トイレが使用できない状況での健康被害や衛生面の問題が報告される現状を受けて、注目が高まっている。
今年9月、浜須賀中の2年生を対象に、市民団体「女性の視点でつくるかわさき防災プロジェクト」の講師がトイレ作りの授業を実施。授業の一環として、浜須賀地区の防災訓練の中で研究発表を行った。浜須賀中の小林美佐子校長は「今までボランティアとして参加していた防災訓練で、生徒が主体的に学べる貴重な体験になったと思う」と話した。
「知らなかった」
当日、自治会員や市職員、生徒の保護者など約500人が参加した防災訓練。生徒13人が小学校と中学校の2グループに分かれ、各体育館の壇上でスクリーンに映像を映しながら災害時のトイレの重要性を発表。簡易トイレの実物を交えて作り方を解説した。
2年生の松尾海侑さんは「簡易トイレの作り方を実際に口で説明するのに苦労した」と振り返り、高橋玲杏さんは「学習するまで簡易トイレの存在自体知らなかった。地域の人たちにもっと知ってもらいたい」と話した。発表後はグループごとに分かれ、消火器の取り扱い訓練などを行った。
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