柳島海岸在住のシンガーソングライター、FRIDAYS KOICHIさん(フライデーズ・コーイチ/61)がこのほどベストアルバム「FRIDAYS KOICHI BEST」を発表した。
のびやかで張りのあるハイトーンボイスが魅力的なKOICHIさん。アコースティックギターをメインとしたバンド形式の曲を中心に、14曲を収録した。前向きな気持ちを歌う「STARTLINE」や、茅ヶ崎ならではの海の景色を描いた「夏色の君」など、ポップで力強い作品が並ぶ。
本職のサラリーマンのかたわら、2007年頃からライブハウスを中心に活動し、3枚のアルバムを制作。還暦の記念にと、これまでの作品の中から選りすぐって作り上げた。歌とギターは自身の演奏だが、そのほかの伴奏はスマートフォンのアプリを使用。「通勤の時間を活用して完成させました」と笑顔で話す。
セッションを大切に
ギターとの出会いは京都で過ごした高校生の頃。「近所にいたブルース好きのお兄さんに感化された」と振り返る。同級生とフォークバンドを結成しギターボーカルを務め、関西の著名な野外コンサート「春一番」に出演するなど活躍した。
大学時代にはロックバンドのボーカルに参加。NHK FMミュージックフェスティバルの初代グランプリバンドに選ばれた。一時はプロデビューの誘いもあったが、サラリーマンの道を選んだ。
再び音楽を始めたのは茅ヶ崎に引っ越した後の2007年。会社帰りにたまたま通りかかった新栄町のライブハウス「BOTCHY BOTCHY(ぼちぼち)」に、なんとなく入ったのがきっかけだ。飛び込みセッションを歓迎する同店で演奏したところ「人前で歌うことの楽しさをあらためて感じた」と振り返る。
08年にはバイオリン奏者と意気投合。金曜夜によくセッションしていたことから「FRIDAYS」という名のグループを結成した。ソロになってからも、グループ名を残して活動を続ける。
「ライブハウスはさまざまな出会いがあるのが魅力」と、実感を込めて語るKOICHIさん。「新型コロナの影響でライブハウスはたいへんな状況だが、この文化はなくなってほしくないと思う。事態が落ち着いたらぜひこの場所で、アルバム記念のライブを行いたい」と話した。
アルバムは2000円(税別)。ホームページ(【URL】https://yanashore.base.shop/)のほか、「ぼちぼち」の店頭でも購入できる(同店は現在休業中)。
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