BOOK PORT CAFE(富士見町5の11の1)で7月18日、読書会が初開催された。
店主の山根擁子さん(65)が今年5月にオープンした同店には自身が買い集めてきた書籍が並び、自由に読みながら過ごすことができる。読書会は、本を通した交流の場を地域に作ろうと企画。太宰治の短編小説「走れメロス」を題材に、10代・30代・50代の男女3人が参加した。
「走れメロス」は、王に歯向かい処刑されることになった主人公・メロスの物語。処刑の前に結婚する妹の晴れ姿を見ようと、親友を身代わりにして村へと走り、困難を乗り越えて友人のもとへ戻るストーリーだ。友情や正義が題材で、中学生の国語の教科書にも掲載されている。
「本の読み方見つけられた」
読書会では「なぜ教科書に採用されているのか」という問いから開始。「メロスを処刑しようとした王が、最後の場面でメロスに友情を求めたシーンが不思議」「太宰はメロスのような生き方が羨ましく、王に気持ちを代弁させたのでは」と議論を深めていった。
参加した小林朱夏さん(19)は「作者の人柄から小説を読み込んだことがあまりなかった。いろんな本の読み方が見つけられた」と笑顔。山根さんは「世代が違っても話ができるのが本のすごさ。読書会は今後も続けていきたい」と話した。
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