松浪在住の美術家・清水亮輔さん(40)による個展が8月4日(火)から9日(日)まで、元麻布ギャラリー平塚(東横イン湘南平塚駅北口1/1F)で開催される。
清水さんによる作品の最大の特徴は、都市の風景を一枚の絵に落とし込む技法。広い画角を違和感なく圧縮しつつ、建造物などを綿密に描いている。油絵や、テンペラという画材を使ったモノクロ調の色彩を駆使し、見る人をどこか懐かしい気持ちにさせてくれる。
時空間を超える試み
「絵画は平面のはずなのに、なぜ奥行きを感じられるのかという疑問が(この作風の)出発点」と清水さん。作品を作るにあたり、まず街中のある地点から複数方向に写真を撮影。それらをパソコン上で合成し、それを絵にするというプロセスを踏んでいる。
また近年は、都市の風景に人物を残像のように登場させる作品を生み出す。展示される「Landscape01-龍口寺前-」=画像=では、現在の江ノ島駅付近の風景に、幼き日の弟を重ね合わせて描いた。リアリティを追求しながら、時間や空間を超えようとする試みとなっている。
「こんな都市の描き方もあると、楽しんで見てもらえれば」と清水さん。個展は期間中、午前11時(初日午後1時)から午後6時(最終日午後5時)まで。観覧無料。(問)同ギャラリー【電話】0463・22・7625
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