自転車に乗った状態でジャンプ台から飛び上がり、回転などの技を競う「BMXフリースタイル・パーク」。アマチュアクラスで日本一に輝いた経験もある内藤寧々さん(14・ひばりが丘在住)は、2024年パリ五輪の強化育成選手として力をつけている。
BMXフリースタイル・パークは東京五輪から正式種目に採用されている注目の競技だ。内藤さんは2018年の競技開始以来、アマチュアの国内大会優勝のほか、世界大会での上位入賞など実績を重ねてきた。19年からは、2024年パリ五輪に向けた「強化育成選手」に選ばれている。
魅力は達成感と仲間
小学6年生の夏、辻堂海浜公園で開催されたイベントで、BMXのアトラクションを見て興味を持った。後日、体験会に参加。高く飛び上がる競技者を目の当たりにし、完全に心が奪われた。
幼少期に親しんだ一輪車の経験もあり、開始直後からメキメキと実力をつけた。楽しさと同時に、常に抱いてきたのが恐怖心だ。ジャンプの高さは4メートルにもなり、着地失敗はけがにつながる。頭から落下し意識を失った経験もある。
それでも、新しい技を成功させた時の感動は代えがたい。「仲間がすごく喜んでくれるんです。みんな、怖さを知っているから。達成感と仲間が競技の魅力です」
浜須賀中に通う内藤さんは、放課後に練習場所の鵠沼海浜公園スケートパークに駆けつける日々を続けてきた。長時間は練習できないため、週末は県外へ遠征。しかし昨年以来、新型コロナの影響で制限も増えている。
今年は、15歳以上が出場可能な「エリートクラス」に挑戦する年でもある。「まずは世界大会の決勝で戦える選手に」-。その先にある五輪の舞台を見据え、恐怖も逆境も、自転車とともに高く高く飛び越えていく。
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