小和田地区で3月20日、認知症高齢者の見守りを想定した模擬訓練が実施された。これまで市全体のイベントで訓練が行われたことはあったが、地区単位での取り組みは市内で初めて。
「認知症にやさしい小和田に」-。そんな思いを胸に、小和田地区では10年ほど前から認知症に関するセミナーなどを開催してきた。そして今回、地区の社会福祉協議会とまちぢから協議会を中心に、実際に認知症を見かけた際の声掛けについて参加した約30人が学んだ。
笑顔で、やさしく
模擬訓練の前には、茅ケ崎警察署生活安全課や市高齢福祉介護課の職員が声掛けのポイントを伝え、グループに分かれて街中へ。参加者たちが認知症役と声掛け役を交代で体験し、双方の気持ちを理解するよう努めた。
行方不明の設定の認知症役男性を公園で見つけた声掛け役・宮島真美子さんは、笑顔でやさしく話しかける=写真。「お散歩中ですか?お家は?」。男性は「家がわからなくなってしまった」。宮島さんは腰をかがめて視線の高さを男性と合わせ、名前などの情報を聞いていく。その情報をもとに、本部へ電話で伝えた。
訓練後に宮島さんは、「相手は弱っているので、声のトーンや言葉遣いに気をつけ、不審感を持たれないようにするのが大事だと思った」。訓練には子育て世代も参加し、涼子さんは「自分から名前を名乗ることも大事。日中は小和田で過ごすことが多いので、認知症の方を見かけたら声を掛けたい」と話した。
主催者の八幡弘徳さんは「今後も新たな参加者を招いて訓練し、地域全体で見守っていきたい」と前を見据えた。
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