相模湾でシラスの不漁が続いている。県水産技術センター(三浦市)が現在までに集計している3月の推定漁獲量は約7トンで、過去5年間最低の水準。10年間では2番目に低い。
県内のシラス漁の期間は3月11日から12月末。同センターの標本船(東部・横須賀、中部・鎌倉、西部・平塚)の調査をもとにした、今年3月の県内の推定漁獲量は7トン。昨年同月は37トン、過去5年間の同月平均は27トンで、いずれも大きく下回る。
「大磯から茅ヶ崎も低調で藤沢、鎌倉、特に逗子、三浦エリアは深刻」と同センター。
原因は不明というが、一般論と前置きした上で「春シラスは黒潮に乗って湾外から回ってくる。何らかの原因で黒潮がシラスを相模湾に運んでこなかったのでは」と推測する。
同センターが5月に調査船「江の島丸」で実施した調査によると、夏シラスとなる相模湾のカタクチイワシの卵の採取数は、昨年同時期の71・3倍、過去5年平均の13・1倍だった。「今後は相模湾生まれのシラスが増えていけば、漁獲量も改善するのでは」と期待している。
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