アマチュア女子サッカーの最高峰・なでしこリーグで、茅ヶ崎市出身の松浦渚選手(28・大和シルフィード)、内藤友花選手(28・ディアヴォロッソ広島)が活躍している。現在はともに2部リーグに所属。1部昇格に向けてしのぎを削る2人に、これまでの足跡と今後の展望を聞いた。
男子に混じって主将も
赤羽根出身の松浦選手は5歳の時、4つ上の兄が所属していたサッカーチームの練習や試合についていくようになり自然と競技を始めた。
松林小学校時代はFC松林ジョーズに所属。FWとして活躍し「点を取ることしか考えていなかった」と笑う。小学1年生のときから主将を務めるなどチームをけん引する存在だった。高校は女子サッカー界の名門・常盤木学園(宮城県)に進学。副主将として存在感を示し、高校総体では準優勝に輝いた。
チームは13節を終えて3位。1部昇格をめざし奮闘中だ。「個人としてはまだまだ上手くなりたい」としながらも「自分というよりチームの一員として昇格にどう貢献できるか」と言い切る。
地元の子どもたちには「苦しくてもあきらめないでサッカーを続けてほしい。それが将来、きっと自分に返ってくると思う」とエールを送る。
運動が大好きな少女時代
内藤選手は矢畑出身。小学2年生の時、兄の練習についていったことをきっかけに、サッカーに夢中になった。「とにかく体を動かすのが大好きで、外でよく遊ぶ子どもだった」という。
武器は強烈なキック力。思い出のプレーは2015年、大和シルフィード在籍時に横浜FCシーガルズ(現ニッパツ横浜FCシーガルズ)戦で決めたミドルシュートだ。相手のパスミスから生まれた好機に、ペナルティエリアの外側5メートル付近から豪快にゴールに突き刺した。
20年の年末、体力の限界を感じ一度は引退したが、所属チームのなでしこリーグ昇格を機に昨夏、現役復帰を決めた。
現在のチームではGKとFWの2つのポジションを任されている。目標は「ブランクを吹き飛ばし、活躍できる選手になること」。そのためにも、FWとしてはシュートの意識を高め、GKでは得点につながるロングフィード(前線に供給する長いパス)でのアシストを常にねらうなど、さまざまなプレーでチームに貢献するつもりだ。
子どもたちには「サッカーを楽しむことの大切さ」を強調する。「ボールに触れた分だけ、上手くなります。夢を持って頑張ってほしい」
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