神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2024年3月29日 エリアトップへ

東日本大震災から13年、陸前高田の今 茅ヶ崎・陸前高田2拠点活動の防災士・古島真子さんが寄稿

社会

公開:2024年3月29日

  • X
  • LINE
  • hatena

 東日本大震災から13年。

 大学生だった私は2011年6月からボランティアを契機に岩手県陸前高田市へ通い始め、大きく変わり続ける陸前高田の街を定点的に見続けてきました。見渡す限りボロボロだった街からは瓦礫が撤去され、かさ上げ工事で新しい地面ができ、そこに新しい家やお店が建設され始めています。

 ここ数年で、新しいお洒落なお店もたくさんできました。発酵をテーマにした「発酵パークCAMOCY」や泊まれる古本屋「山猫堂」は、とってもチルな空間で湘南の方々も大好きだと思います。また最近ですが、鎌倉発のあま酒専門店「AMAZAKE STAND」もオープンし陸前高田の友人たちから大好評です。

「風化させない」若者が魅力発信

 一方、伝承のために残すことを決めた震災遺構が街中にあります。その景色は何度見ても異様で、いつも姿勢を正される思いになります。

 震災伝承の動きとしては、防災マイスターなどのプログラムを通じて「3.11を風化させない」という思いを持った地元の方々や、若者たちの活動に携わる場づくりが進んでいること、また、陸前高田を「震災があった悲しい場所」という目線での伝承だけではなく、街の「魅力」を軸に現地に足を運んでもらい、その一環で防災「も」学んでもらうというスタイルの観光の在り方について模索されている点が最近の変化だと感じます。

 この地に魅了された若い移住者が多く存在し、定着しているのも特徴の一つ。豊かな自然や美味しい食べ物、熱いお祭り、そして何より人の温かさなど、数えきれないほどある魅力の発信は私もぜひ担っていきたいです。

 昨年3月から始めた茅ヶ崎と陸前高田での生活。2拠点というバランスが丁度良く、充実のうちにあっという間に1年が過ぎました。家という「拠点」ができたことで13年通い続けて初めて、親・姉・友人等が陸前高田にも遊びにきてくれたことがうれしかったです。訪れた人には街の魅力はもちろん、震災遺構や伝承施設も紹介しながら3.11で起きたことや防災の大切さを伝えています。二度と悲しい思いをする人を出さないように。両市の架け橋となりながら、微力ながらでも伝え続けていきたいと思います。

 実は、陸前高田は東北の中でも雪が少なく、気候が温暖であることから「岩手の湘南」とも呼ばれています。「神奈川の湘南」の皆さん、ぜひこちらへ遊びにきてください。

復興のシンボルとして保存されたモニュメント
復興のシンボルとして保存されたモニュメント
宿泊もできるというレトロな古本屋「山猫堂」
宿泊もできるというレトロな古本屋「山猫堂」

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

茅ヶ崎版のローカルニュース最新6

全国・国際大会出場の子どもを資金援助

茅ヶ崎市

全国・国際大会出場の子どもを資金援助

応援金を創設

5月25日

「内面的エネルギー 作品で表現」

茅ヶ崎市美術館

「内面的エネルギー 作品で表現」

フランシス真悟さん語る

5月25日

迫る湘南祭企画目白押し

迫る湘南祭企画目白押し

25・26日サザンビーチ

5月24日

43年の歴史に幕

カレーハウスブータン

43年の歴史に幕

25日閉店 すでに行列も

5月24日

議員と語る「バー」開催

議員と語る「バー」開催

5月31日、茅ヶ崎カフェで

5月22日

スローで熱い戦い開幕

スローで熱い戦い開幕

シニア向けソフトボール新シーズン

5月22日

<PR>

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

菱沼八王子神社で祭り

菱沼八王子神社で祭り 社会茅ヶ崎市

26日 ステージや模擬店

5月26日~5月26日

茅ヶ崎版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook