「全員野球」で初優勝 北陽中軟式野球部 5月19日に県大会出場
北陽中学校軟式野球部が5月4日に行われた「第39回神奈川県中学校春季軟式野球大会予選兼湘南ブロック大会」で初優勝を果たした。「全員野球」を心掛けてきた16人の部員と顧問の山本隆博先生(24)は、「県大会での勝利」という強い思いを胸に、5月19日(土)に等々力球場で行われる県大会に出場する。
「正直ここまで来れるとは思っていなかった。驚くとともに嬉しい。応援してくれた人たちにも感謝しています」と優勝の喜びを話す山本先生。同部には現在3年生10人、2年生1人、1年生5人の合計16人が所属している。3年前に山本先生が顧問となった時から、チームの大きな挑戦が始まった。
弱小チームを「3年間で県大会優勝チーム」に育て上げるのは、まさにゼロからのスタート。まずは「周りや地域から応援されるチームに」と技術以前の「挨拶・礼儀」を教え、基本技術の指導へ。しかし、練習を重ねても勝利には程遠かった。
山本先生自身は茅ヶ崎に生まれ育ち、小・中・大学と野球に没頭。だからこそ生徒たちに近い目線で、本音でぶつかり合うことができた。時に厳しく指導することもあったが、次第に部員は同じ方向を向いて試合に挑むように。部員同士で自主的にミーティングを行うなどの成長も見せ、山本先生を驚かせた。2年が経過した頃、チームが各自の役割をこなしながら粘り強く戦い、大会で初勝利を挙げた。その時の喜びは一入だったという。
徹底的に「攻撃」
チームの持ち味は「どの打順からでも点を取れる打線」。「点が取れなくて勝てずにいたので攻撃型のチームに」と、練習の9割はバッティングなどの攻撃練習に費やす。秀でた選手はいないからこそ「全員野球」を徹底的に心掛けた。「部員は皆野球が大好き。元気で明るく、一人ひとりがチームのために何が出来るか考えている」と山本先生。
キャプテンの小島舜平さん(3年)は「これからも一戦必勝で全員野球をしていきます」と意気込んでいる。5月19日の大会では「初戦突破」、そして夏の大会では「県大会優勝、関東大会出場」という大きな目標を掲げ、チーム一丸となり試合に挑む。
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