虫好き高じて図鑑出版 市職員の岸さんが執筆
南湖在住の茅ヶ崎市役所職員・岸一弘さん=写真=が執筆協力した「イモムシ・ケムシぞろぞろ大図鑑」が5月下旬にPHP研究所から発行された。
岸さんが執筆したのは、図鑑の第1章「チョウの幼虫」。日本国内で比較的身近に見ることができる57種類の蝶が紹介されている。岸さんは今までに「虫たちはどこへいくのか」と「いろいろたまご図鑑(共著)」を執筆しており、今回で3冊目。
茅ヶ崎市で生まれ育った岸さんは、子どもの頃から大の虫好きで近隣の田んぼなどで日常的に虫取りなどをしていたという。虫好きは大人になってからも変わらず、東京農工大学卒業後は農林省に入省。輸入された植物を検査し、害虫の国内侵入を水際で防ぐ業務に従事していた。1990年に茅ヶ崎市の職員となり、茅ヶ崎市文化資料館では自然観察会や生物調査を元にした特別展を開催。景観みどり課に所属する現在も講師として自然観察イベントや講演に参加する他、日ごろから市内外で生物調査を続けている。
「子どもの頃と今とでは環境は激変してしまいました」と岸さん。宅地化が進んだことで生き物の住処が奪われてしまった。しかし、現在でも市内で約55種類の蝶を見ることができるという。
図鑑で紹介されている蝶は、市内で見られるものも多く、モンシロチョウの仲間の「ツマキチョウ」は相模川の河川敷などで観察することが可能という。
同図鑑は全国書店で販売中。価格は2800円(税別)。
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