民間路線バスがカバー出来ない小出地区(行谷・芹沢・堤・下寺尾)の交通網を整備しようと、2013年12月21日から運用実験が始まった予約型乗合バス。1年が経過し利用状況が明らかになった。
予約型乗合バスは、事前に場所や時間を電話やインターネットで予約して、乗合によってそれぞれの目的地まで移動する交通システム。予約があった場合のみ運行するため利用者からの需要に応じた効率的な運行ができると、2015年度中の本格運用に向けて市は実証実験を行っている。
現在登録者数は1455人。利用者の延べ人数は243人で、1日当たりの利用者は14人だった。
市は当初小出地区に3360人の高齢者が暮らしていることから、1日当たり1%の33人が利用し、さらに2便で3人の乗合があるとの推計から1日に36人が利用すると想定していたが、予想を大きく下回る結果になった。
男女別にみると登録者は男性が662人で女性が793人と概ね半数だったのに対し、実際の利用者は男性が62人に対し女性が181人と約7割が女性だった。年齢別では、全年齢層で利用はあるものの利用者の約6割が65歳以上の高齢者だった。
市都市政策課は昨年12月にまとめた同地区で実施した住民アンケートの結果から「行きたい場所に行けない」「予約が面倒」などの声が上がったことから利便性の向上が課題と判断。今後は「乗合所の追加や予約方法の説明会開催など潜在需要のニーズに応え利用者を増やしていきたい」と話している。
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