例年1月から2月にかけて爆発的な流行をみせるインフルエンザが、今シーズンも茅ケ崎保健福祉事務所管内(茅ヶ崎市・寒川町)で感染を拡大させ始めた。年明けから流行注意報も発令されている。
インフルエンザは感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目や鼻、口を触れたりすることにより感染する。発熱や悪寒、頭痛など風邪の症状に似ているが、38℃以上の高熱を急に発症するなど、一般的な風邪より症状が重く、幼児や高齢者は重症化する恐れもある。
県内の保健所を通じて346カ所の医療機関からのインフルエンザ報告数をまとめている県衛生研究所では流行の目安を、各保健所管内の報告数が定点当たり1人以上で「流行開始」、10人以上で「注意報」、30人以上で「警報」としている。今冬、神奈川県全体では46週(2016年11月14日〜20日)の時点で流行開始となり、12月中に注意報が発令された。2週(17年1月9日〜15日)には県内で5734人(定点当たり16・67人)の報告があった。
茅ケ崎保健福祉事務所管内では1週(1月2日〜8日)時点で定点当たりの報告数が13・82人となり、注意報レベルを超えた。暖冬の影響で流行開始がやや遅かった昨シーズンに比べると、2週早い流行注意報の発令。昨シーズンは2月上旬に警報レベルになり、3月中旬に終息している。
年明けに感染拡大
市内では昨年10月下旬に松林中学校で今シーズン初のインフルエンザによる学級閉鎖があり、現在までに小・中学校2学年で学年閉鎖、10校17学級で学級閉鎖の措置が取られた。このうち学年閉鎖1学年と学級閉鎖15学級については、年が明けてから行われている。
市保健福祉課では「重症化を防ぐにはワクチンの予防接種が有効ですが、効果が現れるまで接種から2週間ほどかかります。手洗いやうがい、人が多い所ではマスクを着用するなど、これからのピークに向けて日頃から予防を心がけてほしい」と注意を呼びかけている。(1月23日起稿)
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