小さい頃に読んだ絵本、覚えてますか?子どもにとって絵本は世界を広げる扉。一方で大人はどんな本を与えたらいいか四苦八苦。「安心して読めるよ」と本屋で薦められたのが、多くの親子に愛読されている「おおいさん」の『ちびころおにぎり』シリーズだった。
彼女の絵本には“わるもの”がいない。『クッキーひめ』『ぷよよんおばけ』など個性豊かな登場キャラクターは、みんなやさしくて、あたたかい。読み終えて、親子で「良かったねぇ」とにっこり笑える。子育ての悩みを忘れ、穏やかな気持ちになれる魔法がかかっているようだ。
絵が好きな子どもだった。東京芸術大学大学院を修了後、ステーショナリーメーカーのデザイナーとして働く中、夫の勧めで絵本コンテストに応募し、大賞を受賞した。出産を機に退社し、育児中に声がかかり、絵本を書くことに。「息子が幼稚園、下の子が入園ギリギリくらい、一番子育てが大変だったはずの時期」に、書き上げたのが『たまごケーキやけたかな?』。「子育てとはまた違う、自分の世界を表現できる楽しさに夢中になった」と目を細め、穏やかに微笑む。「子どもが幼い頃、大好きだった本の内容を、遂には覚えてしまったんです。そういう本を、作れたらいいですね」
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