美容室STYLE茅ヶ崎店(幸町2の18)でアートディレクターを務める磯崎真介さん(39・高田在住)が、9月17日から23日にミラノ(イタリア)で開催された「ミラノコレクション」に、ヘアスタイリスト界の重鎮ジュリアン・ディスのチームアシスタントとして初めて参加した。
世界四大コレクションの一つミラノコレクションは、パリコレに次いで大規模なファッションの祭典で、今回はグッチやプラダなど各メゾンの2020春夏コレクションが発表された。
磯崎さんは、日本を代表する世界的なラグジュアリーブランドのコム デ ギャルソンのヘアを長年手掛けるジュリアンチームのアシスタントとして、現地でモスキーノとマルニのヘアを担当した。
「いつか自分も参加してみたい」とずっと心に秘めていたという磯崎さん。ここ1年ほどは言霊のように「行きたい」と周囲に言い続けていた。そんな時、ジュリアンのバックアップをしていた美容用品メーカーから、STYLE茅ヶ崎店も所属するケンジグループにアシスタント要請の依頼が舞い込んだ。
110店舗以上ある同グループの本田義久会長と西山和平社長から指名されたのは、実力もコミュニケーション能力も抜群の磯崎さんだった。
緊張感のある毎日
ミラノに渡ってからも、直前までスケジュールや準備内容が知らされず、常に緊張感のある毎日を過ごした。会場では、英語をメインにイタリア語やフランス語、日本語が飛び交い、バックヤードは1分1秒を争う「戦場のようだった」と言う。チーム一人ひとりの役割が明確に分かれており、「やりすぎてもダメ、やらなさすぎてもダメ」という状況が「とても難しかった」と振り返った。
モスキーノでは、ジジ・ ハディッドら世界のトップモデル約50人のヘアを担当。磯崎さんは、モデルをはじめ、ネイルやメイクチームなど、“その場にいる全員がプロ”という状況に圧倒されながらも、デザイナーの世界観をスタイリングで見事に表現した。
そして、いよいよランウェイのはじまり。バックヤードから覗いた先に自分が手掛けたモデルたちが颯爽と歩く姿を見て、「感無量」と胸が熱くなった。「自分の美容師人生の中で、1、2を争う感動的な経験だった」と磯崎さん。「ケンジグループでチームを作ってコレクションに行けるようになればいいな。次の夢ですね」とほほ笑んだ。
「笑顔が見たい」
20歳で美容師になり、24歳から店長を務めている磯崎さん。数々のコンテストで入賞経験を持ち、2017年にはカラーリングの世界大会に日本代表として出場。5位という輝かしい成績を残した。現在は世代交代し、接客を続けながら後進の育成に力を注いでいる。
「喜んで頂けるカットデザインを常に考えている」といい、その活力はシンプルに「笑顔が見たい」ということ。「これからも頑張ります」ととびきりの笑顔を見せた。
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