神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2020年3月27日 エリアトップへ

closeup! 社会への疑問、それが生きる意味 茅ヶ崎在住のラッパー・なみちえ

文化

公開:2020年3月27日

  • X
  • LINE
  • hatena

 エッジな言葉を自己流に昇華させ、強いヒップホップビートに乗せて自身の心の内を吐き出していく。唯一無二の存在感を放ち、他の表現者とは一線を画す茅ヶ崎在住のラッパー・なみちえ(22)にフォーカスを当てた。

 ラップや詩、作曲、歌、絵、着ぐるみ制作など、圧倒的な個性を持ち合わせるなみちえのアートワークの幅は広い。その原動力は「社会構造への批判」。スペースシャワーミュージックから3月13日に配信されたアルバム『毎日来日』に収録された楽曲には、22歳の等身大の1人の人間が抱える傷心と苦悩、怒り、悲しみ、社会への疑問などが詰まっている。

「多くの経験が私をつくる」

 茅ヶ崎で生まれ育つ。幼少期から絵を描くことが好きで、時間が許す限りクレヨンを握りしめていた。「人と分かり合うより、一人の時間を多く過ごしていた」と振り返るが、そこに悲壮感は感じられない。辛らつな言葉を浴びた過去も全ての経験が気付きとなり、自身をつくり上げているという。

 着ぐるみを作り始めたきっかけは「自分が自分の好きなように目立つため」。等身大の形になることに面白さも感じた。中学2年で初めて制作し、これまでに40体ほどを作り上げた。そのクオリティーは高く、メディアで特集を組まれることや他のアーティストから制作依頼も届く。制作当初は自分のために作り続けていたという内省的な動機が、現在は仕事になっている。この春に首席卒業した東京藝術大学先端芸術表現科の卒業作品も着ぐるみだ。「次は“過去の自分を着る”とか、そんなコンセプトで作ってみたい」

フォロワーが1日で千人増

 ラップとの出会いは大学1年。学内メールで「ラッパー募集」の文字を見た時だった。独特な言い回しと耳に残るメロディー。学園祭で披露された彼女のステージは、瞬く間に話題になった。

 話題になったといえば、1日でフォロワーが千人増加した彼女のツイッター。とあるメディアとのやりとりで感じた理不尽を、ユーモアあふれる文章で投稿した。5千件以上のリツイートがされ、フォロワーも急増した。「若手だから、インタビューしてやってるんだからという意識から芸術家の地位が低くなる構造に疑問を感じる。記者、発注元、撮影者は賃金が払われて、私には払われない依頼があるから。SNSで自己発信できる世の中だからこそ露呈してきた問題です」

 音楽を使って社会構造を露呈していくことが大事だと言う。「生きづらい世界。だからこそ、社会への疑問を投げ続けていくことが、私の生きる意味なのかもしれない」

 ◆出演情報=3月31日(火)「ワンナイト・ハグ〜後腐れないパーティー」@下北沢440

馬肉専門販売店

1500円以上お買い上げの方、「タウン見た」でユッケプレゼント

https://rarea.events/event/112428

<PR>

茅ヶ崎版のトップニュース最新6

姉妹都市10周年 企画充実

アロハマーケット

姉妹都市10周年 企画充実

ハワイからの出店最多

5月3日

パラ水泳田中選手と協定

茅ヶ崎市

パラ水泳田中選手と協定

4人目のアンバサダーに

5月3日

文化財が語る地域の歴史

茅ヶ崎市博物館

文化財が語る地域の歴史

明日から春の特別展

4月26日

10周年で多彩な記念事業

ホノルル市・郡姉妹都市協定

10周年で多彩な記念事業

ロゴ完成 普及啓発に使用

4月26日

浸水想定いまだ旧基準

津波ハザードマップ

浸水想定いまだ旧基準

相模湾沿い茅ヶ崎市のみ

4月19日

地元の祝福に「幸せだなぁ」

名誉市民加山雄三さん

地元の祝福に「幸せだなぁ」

87歳の誕生日に銅像披露

4月19日

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook