友人たちと心地良い風を感じながら波に乗り、１日の始まりをお気に入りの食器で彩る。真っ白な磁器に転写紙や絵の具、金彩などを施し、世界に一つだけのテーブルウェアを作る、ポーセラーツサロン「ＲＩＣＨ ＭＯＮＤ」を主宰する彼女の毎日は”好き”に囲まれゆっくりと流れていく。「スヌーピー」とコラボするなど、いま注目のアーティストだ。
大阪出身。18歳で波乗りにはまり、22歳でオーストラリアへ。現地のネイルスクールに通いながら波乗りへ繰り出す日々を数年間過ごした。帰国後、表参道のサロンで働くも、日本の島に興味を持ち、八丈島や新島などの離島を渡り歩いた。
２度の出産後、ネイルの世界を離れた。そして「ポーセラーツ」に出合う。好き。のめり込むのは必然だった。茅ヶ崎へ引っ越し後、自宅でポーセラーツ教室を始め７年目の昨年３月、アトリエを構えた。作品は、波やシェル、サンゴなど多彩な海の魅力を感じられるものばかり。”人生の一部”という波乗り中に見た、幻想的なサンセットの色が海に溶け込む瞬間が表現されたグラデーションなど、淡く輝いている。「仕事だけれど、それより何よりもポーセラーツが好き。この気持ちを共有したい」。揺れるような笑顔が弾けた。
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