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有名人の戒名
無料葬儀式場美空
記者―巷では数千万円のものもあると噂される有名人の戒名。いったいどんな戒名なのだろう。式場を「無料開放」しているメモリアルホール「美空」を運営する（株）平和堂典礼の代表と話をした。
代表―バブルの時代の有名人の方の戒名はすごい金額でしたね。最近ではあまり聞かなくなりました。昨年お亡くなりになった樹木希林さんの戒名は「希鏡啓心大姉」（キキョウケイシンダイシ）でしたね。女優として「希」な方であり、「役者は人の心を映す鏡」とおっしゃっていたことから「希」「鏡」が入っていたと言われています。
ひと昔前ですと、石原裕次郎さんの「陽光院天真寛裕大居士」は「院・大居士」ですし、美空ひばりさんの「茲唱院美空日和清大姉」という戒名は「院・清大姉」がついています。さらに１９９８年にお亡くなりになった映画監督の黒澤明さんの戒名は「映明院殿紘國慈愛大居士」です。「院殿・大居士」ですね。すごい戒名です。宗旨により違いはありますが、基本的には、「院号＋道号＋法号＋位号」の組み合わせになります。「法号」は戒名の本体と言われていて、仏典や経の中から適切な２文字を抜き出して法号とするのだそうですが、現在では生前の俗名や故人の生前にまつわる字が使われることが多いように思います。有名人の場合は特に法号を見ると誰だかわかりますね。ちなみに浄土真宗ですと「院号＋釋号＋法名」となり、戒名とは言わずに法名と言います。
映画と言えば、私の好きな「男はつらいよ」の寅さん役の田所康雄さん。「死んでいくのは田所康雄であって、『渥美清』でも『寅』でもない。絶対に『寅』の墓は作るな」と言い残したそうです。実際に戒名もつけずに墓石には本名が彫られています。金額には触れませんでしたが、私自身「お金を積めば良い」とは思っておらず、今の自分ができる範囲で無理なく供養をしたい「寅さん派」なのです。
記者―なるほどです。葬儀も多様化してきた昨今、家族葬や一日葬など生活のスタイルで選べるようになったように思う。その、どのようなスタイルにもいち早く対応してきたのが平和堂典礼なのだ。心配な方は相談してみるといいだろう。もちろん、式場使用料は無料である。
■（株）平和堂典礼【フリーダイヤル】０１２０・５９・６９９９
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