人形劇団 あっときっどで図書館のクリスマス会のリーダーを務める 藤本 紀子さん 東大竹在住 49歳
人形劇の魅力伝えたい
○…赤ちゃん向けには言葉がなくても動きで伝わる作品、高齢者向けには振り込め詐欺を題材とした作品など、常に観客を意識することを忘れない。全ては多くの人に人形劇の魅力を知ってもらいたいから。12月17日には「図書館のクリスマス会」で、狂言『附子』の人形劇を発表予定。「クリスマスだけど、今回はあえて日本の伝統話を題材にしました。クスッと笑ってもらえたら」と話す。
○…「人形劇団 あっときっど」は、7年前に幼稚園内の人形劇ボランティアで一緒に活動していたメンバー有志で結成された。当時から変わらない5人で、現在は週に1回の練習と月に約2回程度の発表を行う。「みんな仕事や子育ての間での活動。しかし中途半端なものは見せられないので、うまく役割分担して動いています」。こだわりの詰まった人形や台本はもちろんメンバーたちの手作り。練習ではビデオで何度も演技を確認するそう。
○…東京都出身。芸術鑑賞の盛んな幼稚園に通っていたこともあり、気付けば演劇の世界の虜に。幼い頃は、家にあるビニール袋を切って自分の想像した世界感を表現することもあったという。結婚を機に伊勢原へ移り住み、主婦の傍らアロマセラピストとしての仕事もこなす。自宅での教室の他に、被災地を訪れハンドトリートメントのボランティア活動もしている。「今年からは趣味として、星空の風景写真撮影も始めました」と笑顔いっぱいで話す。
○…人形劇の一番の魅力は「ライブ感」。「息づかいまで聞こえたり、観客の反応によって作風が変わったりする楽しさは、その場にいる人にしか伝わりません」と話す。テレビやスマホで手軽にアニメなどを見ることができる時代。そんな時代だからこそ、人形劇の魅力をもっと多くの人に知ってほしいそう。「伝統として伝わる昔話や自分たちの体験が、人形劇を通して子どもたちのどこかに残ってくれたら嬉しいです」。
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